こんにちは。ほーくです。
今回は『思想が強い』ということについて考えていこうと思います。
皆さんも一度は耳にしたことのある表現だと思います。思想という言葉について、goo辞書によれば
【思想】
1 心に思い浮かべること。考えること。考え。
2 人生や社会についての一つのまとまった考え・意見。特に、政治的、社会的な見解をいうことが多い。
3 哲学で、考えることによって得られた、体系的にまとまっている意識の内容をいう。
とあります。『思想が強い』で使われる思想は 2 の意味だと思われます。
では改めて…
『思想が強い』
すなわち
『人生や社会についての考えや意見が "強い" 』
とはどのような事を指すのでしょうか。
僕の知る限りでは考えや意見が強いという表現は聞いたことがありません(自己主張が強いという使われ方は知っていますが…)。
そこで、『思想が強い』の "強い" が 思想 を修飾するとして、『強い思想』を(その表現が使われる)考えうる範囲で解釈すると、『他の人の意見に流されない(強い)思想を持っている』になると思います。
要は
『(良くも悪くも)考えや意見に芯がある』
だとか
『(良くも悪くも)その考えや意見に則って行動している』
ということです。
本当に、このような意味で使われているのでしょうか。
みなさんの周りで『思想が強い』という表現を使っている人はいますか?
想像してみてください。
何人か使っている人を見たことがある、自分も使ったことがある人が大半だと思います。
しかし、そこで使われている『思想が強い』は本来の意味で使われていないと思います。
大抵の人は『思想が強い』を『尖った考えを持っている』や『自己主張が強い』という意味で用いている、そのような意味にしか受け取れない使い方をしています。
この誤用は 思想 という言葉自体にマイナスなイメージをもたらしてしまうので、気をつけてほしいものです。
その誤用も物凄く気になりますが、もっと気になることがあります。
それは『尖った(周りと違う)考え』や『自己主張が強い』ことを、良いことだと思っていそうなところです。
また別の記事にもしようと思いますが、尖ってるだけなのも、自己主張が強いだけなのも良いことではありません。
おそらく何も考えて生きていないから、真の意味で自分の意見を持っていないから、周りのすごそうな人の言葉や考えに影響を受けて、その真意を理解することなく、口にしているのだと思います。
これはナイフを持った人が人の多い場所で、そのナイフを振り回しているのと同じです。
そのような人から発せられた言葉は人を立ち直れなくするし、そのせいで生きにくい世の中になってしまうと思います。
僕は(他の人もそうだと信じていますが)、もっと人と人が心と心で対話して、より良い関係を築いていく、本当の意味で優しい世界になってほしいし、僕自身がそのような行動を取らなければいけないと信じています。
なんの話かわからなくなりましたが、みんなが互いの違いを受け入れられるような優しさを待った国や世界になれば良いなと思いました。